東海道五十三次 歩きました。

2015年秋 お江戸・日本橋から歩き始め、2016年秋 京・三条大橋まで踏破しました。

53.「薩埵峠」

由比宿を過ぎ、寺尾・倉沢という地区の静かな街道を歩いて行きます。 そして眼前に現れた急坂を登って行くと、 左手に駿河湾が広がります。とっても開放的! みかんの木 に 静岡らしさ を感じながら後ろを振り返ると、 富士山がこちらを見ています。 心を弾…

52. 年の瀬迫る由比の宿場をゆく

これは好機です。年末に我が故郷へ帰省する際、東海道新幹線を利用せず 各停列車で参りましょう。途中下車して「東海道五十三次」を歩けば 一石二鳥2つの目的を同時に果たすことができ 旅費も抑えられます。 2016年の足音を間近に聞きながら東海道歩き 第10…

51.《今昔比較》蒲原

東海道五拾三次之内蒲原 ( かんばら ) - 夜之雪 -〈 江戸より15番目の宿場 〉 山も宿場も深い雪に覆われ、静寂の中を3人の旅人が 足跡を残しながら歩いて行きます。蒲原夜之雪 は、55枚の浮世絵の中で唯一 雪の情景が描かれており 名作と称されています。 し…

50.《今昔比較》吉原

東海道五拾三次之内吉原 ( よしわら ) - 左富士 -〈 江戸より14番目の宿場 〉 " 左富士 " と呼ばれる街道の名勝です。曲がりくねった道を行く旅人や馬の姿が描かれており、富士山は松並木の間から左側に姿を見せています。 2015年12月26日 (土)工場や住宅が…

49. 富士山を独り占め - 御殿山さくらつりばし

蒲原 (かんばら) は、"東海道五十三次の旅" において 非常に思い出深い場所の1つとなりました。 ----------東名高速道路を渡り 富士市から静岡市に入ります。住宅地の坂道を勢いよく下って行くと そこは「蒲原宿」の東木戸 (ひがしきど)、宿場の江戸側の出入…

48. 富士市・富士山・富士川

青い空 と 白い山。ささやかに交わす挨拶。浮き立つ心、軽やかな足取り。 時は平成、27年12月26日 正午。処は駿河、吉原 (よしわら) と 蒲原 (かんばら) の間にて。 本日は いつでも富士が すぐそこに。 ほどなくして、広々とした土手に出ます。" 雁堤 (かり…

47. 冬晴れの東海道、富士は右にも左にも。

年の瀬迫る 2015年12月26日 (土)AM9:30 JR吉原駅からスタートします。 前回 (12月20日) は 駅の南口から入り、帰途につきました。今回は 駅の北口から出て、東西に走る東海道本線の線路を横断します。 この辺りは「元吉原」と呼ばれ、以前はここに " 吉原宿 …

46.《今昔比較》原

東海道五拾三次之内原 ( はら ) - 朝之富士 -〈 江戸より13番目の宿場 〉 朝焼けの空が 画面上の赤い線で表されており、富士は朝日に照らされ 山頂が枠から突き出すほどの大きさで描かれています。浮島ヶ原から見える美しい景色に旅人は足を止め 振り返って…

45.《今昔比較》沼津

東海道五拾三次之内沼津 ( ぬまづ ) - 黄昏図 -〈 江戸より12番目の宿場 〉 夕方、黄昏時。月に照らされ静寂に包まれた狩野川沿いの道を、宿場に向けて足早に進む旅人たちの姿が描かれています。 2015年12月20日 (日)逆光で暗い写真になりましたが、このとき…

44.《今昔比較》三島

東海道五拾三次之内三島 ( みしま ) - 朝霧 -〈 江戸より11番目の宿場 〉 朝霧の中、宿場を旅立つ人たちが描かれています。三嶋大社の鳥居が霧でかすんで見える様子が、シルエットとして描かれ表現されています。 2015年12月20日 (日)前回 (12月12日) 箱根を…

43. 田子の浦に うち出でたなら

沼津の「千本松原」を過ぎ、本日のゴール地点と定めた吉原駅まで JRの駅 4つ分を ひたすら真っすぐ歩きます。 民家が建ち並ぶ 道幅の狭い旧東海道を歩きながら、自分が生まれ育った町に思いを馳せます。 私の故郷は 東海道沿いではありませんが、小学校の前…

42. 富士の姿を追い求め…

三嶋大社を参拝し、新たな気持ちで次なる一歩を踏み出したのは 2015年12月20日のことでした。そしてちょうど1年後の今、このブログを記しています。 時は過ぎゆくものですが旅の記憶は 時空を超えて、まるで昨日のことのように思い起こされます。 ----------…

41. 第2ステージ 新たな1歩

応募券を切り取って 葉書に3枚貼り付けます。郵便ポストの前に立ち「よろしゅう、おたのもうします。」 ----------話は、2016年秋の京都・三条大橋から1年前 (2015年) の静岡・三島まで遡ります。 箱根を越える以前は、「前回歩き終えた地点」まで 通常の乗…

40. ◇ 暮らしの中にも東海道

東海道五十三次 " 完歩 " の余韻を残しながら、" かんぽ " 生命ではなく " ゆうちょ " 銀行に用事があり 郵便局に足を運んだときの話です。 窓口には様々なお知らせや商品が掲示されています。 そのとき、目に留まりました。記念切手「東海道五十三次」の案…

39. ◇ ブログタイトル変更のお知らせ

さて、話は大きく飛躍しますが… 本日 (2016年11月6日) 16時30分東海道五十三次を踏破しました。 東京・日本橋から京都・三条大橋まで全長 約500kmに及ぶ旅路でした。 2015年10月18日から休日を利用して少しずつ歩みを進め、全24日間にわたる行程でした。 今…

38.《今昔比較》箱根

東海道五拾三次之内箱根 ( はこね ) - 湖水図 -〈 江戸より10番目の宿場 〉 色彩豊かな険しい山が画面の中央にそびえ、急な坂道を大名行列が下っていきます。芦ノ湖の彼方に山々を見渡すことができ、真っ白に雪化粧した富士山が描かれています。 2015年12月5…

37. 幾多の苦難を乗り越えて、次なる宿場へ。

日は次第に西に傾き ひんやりとした空気が身体を包みます。 箱根の山を抜け 畑の広がる集落が見えてきました。 「笹原一里塚」を過ぎると、とても急な坂が待ち構えています。坂の名前は「下長坂 (しもながさか)」別名「こわめし坂」このあたりの坂が 非常に…

36. 窮地に立たされてこそ

今、大変な苦境に追い込まれています。大切な1枚の地図を どこかで落としてしまいました。 頭の中は真っ白になり、目の前は真っ暗です。けれど このまま立ち止まっていても始まらない、引き返して地図を探そう… 暗い気持ちで向き直り、重い足取りで今来た道…

35. 試練は続く いつまでも

箱根山中、決死の思いで道路を横断しました。ああ、無事に渡れて良かった… しかし ここで気を緩め 安堵した様子を見せてはいけません。まるで何事も無かったかのように歩を進めます。 目指す方角は こちらで合っているはず。もう地図は見ません。 暑い…心拍…

34. 寿命が縮む箱根越え

富士山を望み 心奪われ すっかり芦ノ湖に長居してしまった私は、心のどこかで残りの四里を甘く見ていたのかもしれません。あとは下るだけだから、と。 ここで、計算をしてみます。大人が歩く速さは1時間に1里 (4km) 。もうすぐ冬至、16時30分には日が沈むこ…

33. 芦ノ湖と富士山に魅せられて

箱根の山を登り 芦ノ湖で感慨深く夕暮れの空を見上げたのは ちょうど1週間前のことでした。今日、「箱根八里」を完歩します。 ----------2015年12月12日 (土)第7日目朝8時、小田原駅から「元箱根」行きのバスに乗り込みます。このところ数回、小田原駅のお世…

32. 天下の険 ひとまず四里

日の入りまで あと5時間。資料館を後にして、まずは早雲寺 (そううんじ) でお参りします。小田原北条五代の菩提寺です。 それから15分ほど歩いて行くと、「箱根旧街道」入口に差し掛かります。箱根の山道は急坂で滑りやすいので 歩きやすいよう竹が敷き詰め…

31. 旅のお供にミニわらじ

東海道五十三次を歩き始めた当初、ひとまず小田原までは難無く行けるだろう と気楽に構えていました。小田原の先、東海道最難関の箱根越えについては そのときが来たら考えればよい、と。 気づけば「そのとき」が到来していました。 箱根、越えるの? 越えな…

30. 参考資料の紹介

ここで、東海道五十三次を歩くにあたり 参考にした資料を記します。 ◆ 書籍は次の2冊です。 「広重と歩こう 東海道五十三次」 (アートセレクション / 小学館)歌川広重の浮世絵55枚 & 解説・江戸時代の旅について・現代の宿場の様子 などが収録されています。…

29.《今昔比較》小田原

東海道五拾三次之内小田原 ( おだわら ) - 酒匂川 -〈 江戸より9番目の宿場 〉 小田原宿に入るには、大きな川・酒匂川 (さかわがわ) を渡らなければなりません。しかし江戸幕府は防御の目的で この川に橋を架けず、渡し船も禁止しました。そのため旅人は 川…

28.《今昔比較》大磯

東海道五拾三次之内大磯 ( おおいそ ) - 虎ヶ雨 -〈 江戸より8番目の宿場 〉 大磯宿の入り口から宿場の町並みを眺め、左奥には「こゆるぎの浜」が描かれています。 建久4年 (1193年) 5月28日源頼朝が行った 富士の巻狩り の際に、曽我兄弟は父親の仇討ちを決…

27.《今昔比較》平塚

東海道五拾三次之内平塚 ( ひらつか ) - 縄手道 -〈 江戸より7番目の宿場 〉 平塚宿をぬけて大磯へと向かう道で、江戸方面へ急ぐ飛脚と 空かごをかついで帰る駕籠かきが すれ違おうとしています。丸い形の高麗山 (こまやま) の背後には富士山が見えます。 20…

26. 初富士 -東海道 歌あるき-

ささのは さらさらのきばにゆれるおほしさま きらきらきんぎん すなご 平塚駅の発車メロディーは、ホームごとに曲調が異なります。 ----------2015年11月21日 (土) AM7:30平塚駅の北口に出て、第5日目の東海道歩きを開始します。 平塚宿をぬけ、丸い形が特徴…

25.《今昔比較》藤沢

東海道五拾三次之内藤沢 ( ふじさわ ) - 遊行寺 -〈 江戸より6番目の宿場 〉藤沢宿は江戸時代以前より遊行寺の門前町として栄えており、山の上に お寺を見上げるように描かれています。橋の手前の鳥居は 江ノ島弁財天への入り口であり、江ノ島道へ続きます。…

24.《今昔比較》戸塚

東海道五拾三次之内戸塚 ( とつか ) - 元町別道 -〈 江戸より5番目の宿場 〉 柏尾川 (かしおがわ) に架かる "大橋" の手前に、「左りかまくら道」と書かれた道標が立っています。この地が鎌倉との分岐点です。 2015年11月3日 (火・祝) 2015年11月7日 (土)近…

23. 大銀杏と左富士 (ブログ本編に戻ります)

2016年の夏が過ぎゆこうとしています。 この夏、東海道歩きは三重県 四日市まで到達しました。さて、ブログ本編は 昨年の秋 (神奈川県 戸塚) まで話を遡ります。 (当ブログ【18.秋晴れの空、足元にあるものは?】の続きです。) ----------2015年11月7日 (土)…

22. ◇ 夏の再開三部作 (完) -最終章を秋に控えて-

暑さで思考回路が鈍るうち いつの間にか通り過ぎた愛知県。「東海道五十三次歩きの旅」は終盤に差し掛かります。 ----------2016年8月13日 (土) 第20日目 - 再開の巻 - その3 お約束の始発に乗り込み、今日も電車に揺られます。 前回歩き終えた地点 : 尾張国…

21. ◇ 猛暑の中をゆく -再開の巻 その2-

青春18きっぷを手に 帰りの電車に飛び乗ったものの、不本意ながら一部 新幹線「こだま」を利用する という結末を迎えた "あの日" から2週間。 "あの日" のブログ ↓ tokaido-aruki.hatenablog.jp ----------2016年8月6日 (土) 第19日目 - 再開の巻 - その2 日…

20.《今昔比較》保土ケ谷

東海道五拾三次之内保土ケ谷 ( ほどがや ) - 新町橋 -〈 江戸より4番目の宿場 〉 宿内を流れる帷子川 (かたびらがわ) に架けられた帷子橋 (または 新町橋) が描かれています。虚無僧や駕籠に乗った武士が橋を渡り、反対側からも集団が向かってきます。 2015…

19.《今昔比較》神奈川

東海道五拾三次之内神奈川 ( かながわ ) - 台之景 -〈 江戸より3番目の宿場 〉 街道近くまで海が迫る景勝の地で、船が行き交う江戸湾を一望できる高台に 茶屋が軒を並べます。坂道を上っていく旅人が 茶屋女に袖を引かれています。 坂の上から3軒目に「さく…

18. 秋晴れの空、足元にあるものは?

早朝の品川駅。京急線の電車に乗り込み、車窓から 朝日に照らされる町並みを眺めます。 品川宿〜川崎宿〜神奈川宿の間は、旧東海道と京急線が ほぼ平行しています。先日 何時間もかけて歩いた道を、30分足らずの乗車時間で回想します。 京急・神奈川新町駅に…

17. 厄除け参り と 生麦事件

あれから2週間。東海道歩き 第2日目は、川崎からスタートします。 ----------2015年10月31日 (土)午前6時20分 川崎駅に降り立ちます。東海道を先に進む前に、立ち寄りたい場所がありました。 川崎大師 平間寺 (へいけんじ)厄除け大師として知られています。 …

16.《今昔比較》川崎

東海道五拾三次之内川崎 ( かわさき ) - 六郷渡舟 -〈 江戸より2番目の宿場 〉 徳川家康によって架けられた 六郷大橋 は度重なる洪水で流され、江戸時代 元禄以降は渡し船となります。対岸には 川崎宿 が、川の彼方には雪に覆われた 富士山 が描かれています…

15.《今昔比較》品川

東海道五拾三次之内品川 ( しながわ ) - 日之出 -〈 江戸より1番目の宿場 〉 江戸湾の海岸線に面し 道の両側に旅籠 (はたご)・茶屋が並ぶ宿場に、大名行列が入って行きます。 2015年10月18日 (日)海岸は埋め立てられ 鉄道が走り、高層ビルが立ち並びます。 …

14.《今昔比較》日本橋

東海道五拾三次之内日本橋 (にほんばし) - 朝之景 -〈 東海道の起点 〉 「お江戸日本橋七つ立ち」参勤交代の大名行列は、まだ薄暗い江戸の町を発ち 国許に帰ります。早朝の日本橋は、魚屋・野菜売りなどで にぎわいます。 2015年10月18日 (日) 現在は、日本…

13. ◇ 再開の巻。そして記録更新

旅の記録は、まだ「第1日目」が終了したところですが今回のブログは、まさに本日「第18日目」の模様を記します。 ----------前回 (2016年4月9日) 歩いた後、しばらく休止しておりました「東海道五十三次歩き」。「JR 青春18きっぷ」のシーズン到来により、満…

12. 品川宿を経て川崎宿へ

話は忠臣蔵から東海道に戻ります。 泉岳寺を後にして間もなく、江戸を出て最初の宿場町である「品川宿」に到着します。 品川駅を通り過ぎ JRの線路を越え、商店街に入ります。(この先 旧東海道は、品川宿〜川崎宿〜神奈川宿まで おおよそ京急線の線路と平行…

11. 赤穂浪士の足跡を辿る

高輪の大木戸を過ぎて間もなく「泉岳寺」があります。播磨国赤穂藩主 浅野家の菩提寺であり、「忠臣蔵」の赤穂浪士 (赤穂義士) 四十七士も眠ります。これは是非とも立ち寄らなければなりません。 江戸時代 元禄の頃。主君 浅野内匠頭長矩の仇を討つため、本…

10. お江戸日本橋六つ立ち

そういうわけで、「いつか歩いてみたい」と思い始めた東海道五十三次。その「いつか」は2015年10月に訪れます。 様々な観点から東海道に興味を惹かれ 思いを巡らせてきましたが。 実際に歩いてみなければ分からないことが、きっとある。ともかく歩いてみない…

09. 前置きも大事 (次回より本編スタートします)

「東海道五十三次歩き」の きっかけ について、当ブログ【02. 旅の発端】から 長々と綴って参りました。今回で前置きは終わりです。 2015年を通じて、日本国内さまざまに旅しました。(東海道と関わりのある場所も、ない場所も。) 「東海道五十三次」を歩き始…

08. 念願の宇津ノ谷峠へ

そして6日後。2015年3月14日 (土) だいぶ寄り道しましたが、今日こそ行きます 宇津ノ谷へ。 前週土曜日と 全く同じ時刻に家を出て、同じ電車に乗り込みます。AM9:50 静岡駅に到着しました。 静岡駅からバスに乗り、宇津ノ谷入口まで行くのが手っ取り早いので…

07. これを食べたかったのです

果たして丁子屋さんは長蛇の列でした。想定外の道草をしてしまったがために、既に陽は高く昇っています。しかし疲労困憊もう限界、どれだけ並ぼうとも 今日は必ず おなかを満たして帰ると決めたのです。 屋内は外観から見受けられるよりも奥行きがあり、広い…

06. そこに山城があるから

早朝から歩き続けること3時間半、疲労の色が濃くなり おなかも空いてきました。しかし今、眼前に構える山城 (丸子城址) に登りたいのです。勢いよく階段を登っていきます。振り返ると、麓の集落が眼下に見えます。登り始めてまだ数分しか経っていませんが、…

05. 安倍川もちむね丸子宿

2015年3月8日 (日)静岡の旅 2日目です。 早朝に藤枝の宿を出発し、藤枝駅から電車で東に3駅目「もちむね駅」に着きました。( もちむね駅 との出会いは、当ブログ過去記事に記しています。) tokaido-aruki.hatenablog.jp 用宗駅 … なるほど、「餅」の字じゃな…

04. 駿府の城下町

清水から、電車に揺られて3駅目。JR静岡駅に到着しました。時刻は15:30を まわっています。 清水も充分に楽しみましたが、静岡も見どころ満載です。何と言っても静岡は、駿河国の府中、中心地。徳川家康公が築城した駿府城をはじめとし、一族にゆかりのある …