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東海道五十三次 歩いてます。→歩きました。

2015年秋 お江戸・日本橋から歩き始め、2016年秋 京・三条大橋まで踏破しました。

37. 幾多の苦難を乗り越えて、次なる宿場へ。

日は次第に西に傾き ひんやりとした空気が身体を包みます。

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箱根の山を抜け 畑の広がる集落が見えてきました。

「笹原一里塚」を過ぎると、とても急な坂が待ち構えています。
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坂の名前は「下長坂 (しもながさか)」
別名「こわめし坂」
このあたりの坂が 非常に長く急なので "強飯" を食べ 力をつけてから登ったという説と、旅人が背負っていたお米が 坂を登っているうちに汗と熱で "強飯" になったという説があるそうです。

しかし それは坂を登る人の話。
私は、急坂を ものすごい速さで下ります。
とっとっとっとっとっ
足が自然に前に出て、止まりたくても止まれない。
この坂は垂直なのでは なかろうか。
どんどん加速していきます。
地元の住人の方でしょうか。
前方から大変つらそうな様子で登ってきます。
「こんにちは!」
息を弾ませながら 一瞬で すれ違います。

急坂の後も、長々と続く下り坂。
三島の町を彼方に望み
辺りに広がる畑を眺め
綺麗に手入れされた花壇に心癒されながら
今日1日を思い返します。
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右後方を振り返ると、そこにはいつも富士山が構えています。
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歩きながら 何度も何度も振り返ります。
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箱根を越えた達成感と
雄大な富士山に見守られている安心感
そして日暮れまでの時間が迫りくる焦燥感。
様々な感情に心を揺り動かされながら歩く東海道
私は今、心の底から湧き上がる感動に包まれています。
何が私の気持ちを揺さぶるのでしょうか。
富士山? それとも冬の空?
ついに箱根を越えたんだ。
ほんの少し目が潤みます。

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冬の夕暮れに染まる富士山の雄姿を、
私はきっと忘れない。

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落ち葉が散りばめられた道を通り、

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「箱根路」の碑にうなずき、

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松並木を歩いて行きます。

イムリミットが迫っています。

三島宿まで あと2km
時刻は16時30分です。

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富士山は もう隠れてしまいました。

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真っ赤な もみじ が感傷を誘い、

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何気ない風景にも心を惹かれます。

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17時 三嶋大社に着きました。
薄暗い中、境内に入るのは ためらわれます。
次回は ここからスタートです。

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三島駅に着いた頃、あたりはすっかり暗闇に覆われていました。

長い長い1日でした。
いろいろあった箱根越え。
全ては心の糧となります。

駅前の交差点では、歩行者用信号機が青のときにメロディーが流れます。

あたまを雲の上に出し
四方の山を見おろして
かみなりさまを下に聞く
富士…

急に曲が途切れ 青信号が点滅します。

… は日本一の山〜

心の中で歌いつつ 駅のホームに向かいます。

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★第7日目
2015年12月12日 (土)
箱根→三島
   資料上の距離 : 14.7km
   歩数計 (1日) : 24.54km / 40,310歩