東海道五十三次 歩きました。

2015年秋 お江戸・日本橋から歩き始め、2016年秋 京・三条大橋まで踏破しました。

41. 第2ステージ 新たな1歩

応募券を切り取って 葉書に3枚貼り付けます。
郵便ポストの前に立ち
「よろしゅう、おたのもうします。」

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話は、2016年秋の京都・三条大橋から
1年前 (2015年) の静岡・三島まで遡ります。

箱根を越える以前は、「前回歩き終えた地点」まで 通常の乗車券 ( ICカード) を用いて電車移動していました。
今ここに " 青春18きっぷ "のシーズンが到来。
" 東海道五十三次を歩く旅 " と同時に " 東海道を各駅停車の電車で移動する旅 " も始まります。

毎回、数時間かけての電車往復。
旅の目的は「歩くこと」

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2015年12月20日 (日)
第8日目

午前8時過ぎ
JR三島駅に降り立ちます。

「ふじの山」の旋律は 駅前の空に悠々と鳴り響き、相変わらず急に途切れたかと思うと青信号が点滅します。
今日もまた「日本一の山」に お目にかかれるでしょうか。

小川のせせらぎ に耳を澄ませながら、
" 水辺の文学碑 " が並ぶ道を歩いて行きます。

冬の柳の木は 殺伐として
枝の隙間越しに見える薄曇りの空に
そこはかとなく もの悲しさが漂います。

花壇には 緑の葉と 黄 橙 紫 白の花が、
灰色の風景に あたたかい彩りを添えています。

三島にゆかりのある文学者たちの作品が刻まれた石碑。
彼らが この地で過ごした日々に想いを馳せながら歩を進めると、鳥居の前に 辿り着きました。

身の引き締まる 冬の朝。
澄んだ空気を吸い込んで、三嶋大社でご挨拶。
今年も残り あとわずか。

これまでの人生において、神社やお寺を参拝する折には
「◯◯できますように!」
と、まるっきり他力本願で漠然としたお願い事を 神様 仏様に申しておりました。

東海道を歩きながら寺社仏閣に立ち寄る場面も多々あります。
いつからか、
" ここまで無事にたどり着けたことに何よりも感謝し、この先も安全に旅を続けたいと ただそれだけを願う気持ち "
が、心の底から自然と湧き上がるようになりました。

これは " 東海道五十三次歩き " だけの話にとどまることなく、自分がこれまで歩んできた道 そしてこの先に進んでゆく日々にも通ずる話です。

「ここまで無事に来ることができました。
ありがとうございます。
今後も道中なにとぞ無事たらしめんことを〜」
と、文法が正しいかどうかはさておき、
おごそかな気持ちで神様にご挨拶するのでした。

2日間かけて箱根の山を越え 三島に辿り着き、東海道歩きの次なるステージに立った私は、
京都に向けて新たな気持ちで 1歩を踏み出します。


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三嶋大社伊豆国 一の宮
源頼朝が源氏再興を祈願し 成就しました。
境内には、源頼朝北条政子が百日の日参をした際に休息したと伝えられる " 腰掛岩 " があります。

お正月には大勢の初詣客で賑わい、
春にはソメイヨシノと枝垂れ桜が咲き誇り
秋には樹齢1,200年の金木犀が香ります。